ディープインパクト産駒が不在でチャンス!?きさらぎ賞!!
中京競馬場で開催される3歳限定芝重賞レース。同レースは京都競馬場が改修工事のため、昨年に続き中京競馬場での開催となる。
同レースは過去10年間で2013年を除き、ディープインパクト産駒が絡まなかった年はなく、特に強烈だったのは、2012、2016年で馬券内3頭全てディープインパクト産駒と異常事態であった。昨年の中京開催でも馬券内に2頭絡み、それほどまでに同レースに強いディープインパクト産駒だが、何と今年は不在である。
寂しい話ではあるが、ここでも種牡馬の政権交代は進んでいる。また、過去10年間で同レースでは2016年優勝馬サトノダイヤモンドが後にダービーを制し、2018年2着のグローリーヴェイズは後に海外GⅠ香港ヴァーズを2019、2021年制し飛躍を遂げている。まずは、今年クラシックで羽ばたける競走馬が登録しているか見ていきたい。
最初に1人気が想定されるダンテスヴュー。同馬の半兄には、ストーンリッジ、ヨーホーレイクと同レースで2着となった優秀な競争馬が存在する。兄たちが取りこぼしたものを同馬が獲得できるかどうか見物である。
前走は世代NO.1の呼び声も高いイクイノックス相手ともあり、4着と勝ち馬から1秒差で完敗した。
5着に入ったレッドベルアームが次走シンザン記念で3着となり、同馬十分重賞でも通用する能力を保持しており、また未勝利戦時快勝した中京芝2000mのコースともあれば期待は膨らむであろう。
兄弟たちからも距離は2000m前後が適正かと思われ、ここで好走出来ないものならばクラシックは夢のまた夢となるだろう。しかし、そんなに甘い世界ではなく、ホープフルSで善戦した力のある競走馬たちが何頭か登録をしており、その中でも有力視されているのがマテンロウレオである。
同馬ホープフルSで着順こそ6着だったものの、4から7着まで団子状態でほぼ差はない。また、血統背景から力の要る馬場が向いていると考えられ、開催が進んだ現在の中京芝ならプラスに働く可能性が高い。
中京芝2000mについて、スタートからコーナーまでの距離は短く、その後緩やかな上り坂が続くため、前半のペースは緩むことが多く、スタンド前直線が長いコースだが、先行馬の成績が良い。そして、開催が進んだ現在では所々馬場が痛んでおり、パワーが必要となってくるだろう。血統面ではエピファネイア産駒の馬券内率、単複回収率が高く、ここではフォースクエアに注目したい。
母方祖母にはGⅠ2着馬ヒカルアマランサスがおり、新馬戦時の2、3着馬は既に未勝利戦クリアと同馬のポテンシャルの高さを物語っている。先日シルクロードSを制した鞍上池添騎手もセンスが良いと評価しており、伸びしろの多さを語っていた。休み明けのレースとなるが、どこまで成長しているか楽しみである。
同レース突出した競走馬はいないが、新馬、未勝利戦を強い内容で勝利した競走馬の登録が多いだけに今後を見据え、注目したいところだ。
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