東京競馬場で開催されるダートGⅠレース。同レースは今年初の中央競馬GⅠ戦となるが、一発目に相応しく、毎年熱い戦いが繰り広げられる。同レース1人気が目下3連勝中と勢いを見せているが、今年の1人気は若干不安がある。その原因の一つは、同レース登録のみしていたチャンピオンズカップ優勝馬で現役最強ダート馬テーオーケインズはサウジカップ出走のため不参加となり、他実力が拮抗しているため、どの競走馬が優勝してもおかしくない状況だからである。
昨年同レースのチャンピオンであるカフェファラオが参戦予定だが、不安点が存在しており、まず前走チャンピオンズカップで負けすぎな点である。昨年も大敗しているものの勝ち馬から0.9秒差とまだ許容範囲であるが、今回も本気度は薄かったとは言え勝ち馬から2秒差は負けすぎである。
昨年の同レース、ユニコーンSと東京ダートマイルを得意としているだけに上昇は望めるものの、恐い部分ではある。もう一つ、大舞台に強いルメール騎手だが、今年は重賞0勝と例年と様子が違う点である。
ただし、これだけ混戦となれば、東京ダートマイルに強いという点において信頼は出来るので、後はオッズ、当日の馬体との相談となりそうだ。そんな不安点が多いチャンピオンだが、今年は勢いある競走馬の登録が多く、その中でもライバル筆頭になりそうなのが、レッドルゼルである。前走JBCスプリントを2着に0.6秒差をつけて勝利とダート1400mでこの差は圧倒的である。
昨年の同レースでは0.5秒差でカフェファラオに敗れたものの、今年は逆転する可能性が高い。不安点で言えばスタミナか、主戦を1400mとしており、ペース次第では潰れることは考えられる。
同レースについて、芝を長く走れる分外枠が強く、6枠から外側で過去10年間合計5勝も挙げている。特に衝撃だったことは、2014年の16人気で優勝したコパノリッキーである。この時馬番13番で楽々番手につけて、余裕あるレース運びが出来たこともあり、脚質によっては枠順に注意を払った方が良さそうだ。
東京ダート1600mについて、繰り返しになるが、外枠が芝を長く走れる分有利で、先行馬は是が非でも外枠に入りたいであろう。
だたし、第3コーナーあたりから下り坂があり、ここでスピードがつきやく、そのままスタンド前長い直線を走らなければならないため先行馬にとっては厳しい展開になりやすく、差し追込み馬の活躍が目立つ。
血統面ではゴールドアリュール産駒の馬券内率が高く、同レースでも過去10年間で好走馬を多く輩出している。その中でもサンライズノヴァに注目したい。一昨年で魅せていた末脚は魅力的で、前走は距離が長すぎたものの徐々に上昇している気配があり、ベスト条件である同コースで穴をあける可能性がある。
今年初のGⅠ戦は混戦模様ともあり、どの馬がダート路線を引っ張っていく存在になるのか非常に楽しみだ。
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