2020年 朝日FS
的中データラボの見解
阪神競馬場で開催される2歳限定GⅠレース。同レースは2014年から阪神競馬場で施行され、2017年にはホープフルSがGⅠに格上げされた影響もあり、メンバー構成、レース傾向が変わってきている。距離の関係からクラシックに繋がるのはホープフルSとなり、同レースに集まるメンバーがやや寂しくなってきている。
ただし、2018年同レース優勝馬アドマイヤマーズの様にNHKマイルCを制するだけでなく、香港マイルを制した競走馬が誕生したりなど、近年では海外GⅠで活躍している競走馬も多いだけに、決して国内戦が全てではなく、ここも未来へ繋がるレースの位置づけとして重要な一戦となってくる。
先日香港マイルで3着と日本馬最先着であったサリオスも何を隠そう2019年同レースの優勝馬である。さて、今年も将来世界に通用する競走馬が登録しているかどうか、見ていきたい。まず、同レースの最近のトレンドはサウジアラビアRCで好走した競走馬が好成績をおさめているが、今年その好走した競争馬の登録は残念ながらない。
しかし、もう一レース相性が良いステップレースがある。それは、デイリー杯2歳Sだ。昨年ではレッドベルオーブが3着、2018年にはアドマイヤマーズが優勝と他にも多数好成績を残した前走デイリー杯2歳S組が存在する。
その中でも今年注目されているのはレベルが高いと評された新潟2歳Sを制し、デイリー杯2歳Sでも圧倒的人気に応え優勝したセリフォスである。ここで何度も名前をあげたアドマイヤマーズと同じダイワメジャー産駒で、産駒に多い早い時期から活躍するタイプでスピードも兼備している。
前走川田騎手から藤岡佑介騎手に乗り替わり一抹の不安はあったが、見事能力でねじ伏せた。今回も騎乗は、初騎乗となるクリスチャン・デムーロだが、問題は少ないだろう。次に札幌2歳Sを圧勝したジオグリフ。同馬評価すべきは、新馬戦で東京スポーツ杯2歳S2着となったアサヒに東京芝で完勝しているのである。
母アロマカフェが重馬場、洋芝得意だっただけに重厚なイメージであったが、軽い芝でも問題なく能力を発揮出来るのである。また、阪神芝は東京よりタフさを求められるだけにここも好走する可能性が高そうだ。
的中データラボの推奨馬
阪神芝1600mについて、外回りコースともあり、ゴール前の直線が長く、差し、追込み馬の成績が良い。しかもゴール前に急坂があることからパワーも求められる。
先週実施された阪神JFが良い例で、サークルオブライフが後方からパワフルな末脚を披露し、見事優勝した。一瞬の切れ味ある脚ではなく、持続性のある脚が求められるコースで注目したいのは、同コースで単複の回収率が高いハーツクライ産駒のドウデュースである。
前走レースレベルは高くないが、2連勝中と勢いがあり、馬格もあり阪神芝を走る上で問題ないだろう。また、ハーツクライ産駒の特徴と言えば成長の伸びしろで、前走からどこまで成長しているか調教をよく確認したいところだ。
今年はセリフォスが抜けている存在だが、そこは2歳戦。他馬の急成長も楽しみな一戦だ。
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