中山競馬場で開催される芝GⅠレース。一年の終わりを告げるレースでもあるグランプリレース有馬記念。同レースは、ファン投票で選出された人気ホースが集うレースで毎年ファンが熱狂する。
語ればキリがないが、2011年優勝馬オルフェーヴル、2012年優勝馬ゴールドシップ、2017年優勝馬キタサンブラックなど強さだけでは表現できない、人を魅了するモノを持つ競走馬が輝くレースだ。そんな、人を魅了し続ける競走馬の出走をファンは心待ちにしている。
それは、宝塚記念を2連覇し、昨年の有馬記念を制している生粋のグランプリホースであるクロノジェネシスである。同期の桜花賞馬グランアレグリアは、マイルCS勝利を花道に引退、オークスを制したラヴズオンリーユーは香港カップ勝利を花道に引退し、次は同年の秋華賞を制したクロノジェネシスの番だと言わんばかりにストーリーは構成されてきている。
的中データラボの見解
コース適正は言うまでもなく、小回り、パワーが必要となるコースを走れば右に出るものはいない。同馬の問題は凱旋門賞を走ったダメージがどれくらい残っているかだけであろう。
過去10年間の優勝馬オルフェーヴル、リスグラシューと前走海外を使った競走馬の好走も多いだけに、過度な心配は要らないかもしれないが、調教はいつも通りの内容かしっかりとチェックした方が良いだろう。
さて、グランプリの申し子にはライバル不在かと思えるが、今年はそうはいかない。前走天皇賞(秋)で無敗三冠馬を完封したエフフォーリアが出走予定なのである。
今年の3歳世代は間違いなく強く、なおかつそのトップに立つ競走馬が出てくるとなれば、いかにクロノジェネシスであろうとも油断は出来ない状況だ。ファンとしては嬉しい悩みになるが、一体どちらが強いのか、レースが終わるまでこの議論は尽きないだろう。
そんなエフフォーリアについて、有馬記念は3歳馬が活躍しやすいレースであることは間違いないだろう。過去10年でオルフェーヴル、ゴールドシップ、サトノダイヤモンド、ブラストワンピースが3歳時に勝利しており、このデータは追い風となるだろう。
しかも前走天皇賞(秋)で降した、コントレイル、グランアレグリアが次走でジャパンカップ、マイルCSを制していることから決して恵まれた中で勝利したわけではない、堂々と現役最強の看板を掲げても良いくらいである。後は距離が延びてどうなるかだが、エピファネイア産駒は長距離を得意としているだけに問題なさそうだ。
的中データラボの推奨馬
中山芝2500mについて、小回りコースで外回りのコーナースタートの影響もあり、ロスなく運べる内枠の先行馬が強い。過去10年で8枠に入った競走馬の成績は3着1回と寂しいものとなっている。
また、中山名物ゴール前の急坂があり、2500mをこなすスタミナの他にパワーも必要となってくる。血統面ではヴィクトワールピサ産駒に注目したい。同コース施行回数は少ないながら馬券内率が高く、それに該当するアサマノイタズラはセントライト記念勝利など中山コースで強さを発揮している。同レースはスローペースになりやすく、スローペースに強い同馬の能力が発揮される可能性は高い。
今年、同期と同様に引退の花道を勝利で飾ることができるか、クロノジェネシスのラストランに注目だ。
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