中京競馬場で開催される芝重賞レース。同レースは2017年に施行時期が12月から3月となり、主に大阪杯を目標に一流馬が集うレースとなっている。2017年同レース優勝馬ヤマカツエースが大阪杯3着、6着ステファノスが大阪杯2着、2018年には同レース優勝馬スワーヴリチャードが次走大阪杯を制し、2019年同レース5着のアルアインも次走大阪杯優勝とここを経由し、大阪杯で活躍した競走馬は非常に多い。
また、昨年は牝馬クラシック3冠デアリングタクトがここを経由し香港GⅠへと挑戦していった。今年は春GⅠへ向けて、どんな有力馬が集まっているか、しっかりと見ていきたい。まず、何故と思われるかもしれないが重賞初挑戦となるジャックドールに人気が集まりそうだ。
この競走馬について、少し説明すると昨年4月にようやく未勝利戦をクリアし、次走プリンシバルSに出るも5着と惨敗、その後成長期間に充てて、9月の復帰戦でいきなり勝利し、そこから前走白富士Sまで怒涛の4連勝と今最も勢いのある競走馬と言っても過言ではない。
同馬面白いのは、東京、中京芝とあまり逃げ馬が勝利するイメージないコースで、逃げて勝利を重ねているのである。しかも、前走中山記念3着のアドマイヤハダルを相手に余裕のある勝利とまだまだ底が知れない。
また、白富士Sの走破タイムが圧倒的で、単純比較出来ないが、天皇賞(秋)を優勝してもおかしくないタイムなのである。今後も話題になりそうなジャックドールのライバルとなりそうな登録馬は、過去ジャックドールと同じ様に快進撃を続け、大阪杯を制したGⅠ馬レイパパレである。ある意味似た境遇であった先輩馬は、海外帰りとなり状態に不安は残るものの、大阪杯連覇も視野に入れ、情けない戦いは出来ないだろう。
中京芝は意外かもしれないが、初となるが阪神芝、重馬場などこなしていることから力の要る馬場は歓迎だろう。エリザベス女王杯は6着だったものの距離、展開から仕方がない話で、まだまだ見切るのは早計だろう。後は、当日のパドックなどから判断をしていきたい1頭だ。
中京芝2000mについて、スタート後コーナーまでの距離はやや短く、先行勢は内枠に入りたいところだろう。序盤は緩い上り坂があることもあり、ペースは上がりにくく、先行勢が楽をするケースも多い。同レースでも昨年のギベオンが正にそれだった。血統面ではディープインパクト産駒の馬券内率が高く、同レースでも昨年1、3着に入るなど無視は出来ない。
そんな昨年3着ポタジェに今回は注目したい。重賞未勝利ではあるが、天皇賞(秋)6着など大きく崩れておらず、このレベルであれば馬券内に入ることは容易いだろう。しかも今回はジャックドールに人気が集中しそうで、意外と盲点になりそうだ。
今年は来年の中心となれる素材が揃っているだけに非常に楽しみだ
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