東京競馬場で開催されるダート重賞レース。同レースは、ダートGⅠフェブラリーSを目標にダート短距離、マイル路線の有力馬が集結する。
さらに、同レースを優勝し、フェブラリーSを制した競走馬は多く、2020年モズアスコット、2018年ノンコノユメ、2016年モーニンなどいる。また、優勝せずとも好走した競走馬は数知れず、フェブラリーSを語る上で外せないレースである。
そして、偶然か今のところ2年周期で同レース優勝馬がフェブラリーSを制しているだけに、今年の優勝馬には例年以上に注目が集まるだろう。同レースの特徴としては、過去10年で1番人気が4勝2着3回と割と安定しているが、2桁人気が2着1回、3着3回と紐荒れ傾向にある。
そして、その2桁人気は昨年の10人気2着となったワンダーリーデル然り、高齢馬が絡んでいるのである。失礼な言い方になるが、忘れた頃にやってくる実績馬が多く、穴として狙うのであればその辺を意識すると良いだろう。
次に、今年はどんな有力馬が集まったか見ていきたい。まずは、同レースと相性の良い前走武蔵野Sの勝ち馬ソリストサンダー。同馬は、7歳と高齢だが遅咲きの競走馬で、5歳時にその才能が開花し、昨年にはかしわ記念2着など実績を着実に積んできており、今が充実期と言っても過言ではないだろう。斤量は57キロとなるが、同斤量でも好走実績は多く、東京ダート1400mともあり、通常よりも後ろに位置付けることになる可能性は高いが、後ろの競走馬がよく絡むレースなだけに、決め手がある同馬にとってはむしろ歓迎材料であろう。
そんな同馬のライバルとなりそうな競走馬は、オメガレインボーか。同馬武蔵野Sでは、ソリストサンダーに敗れはしたものの、同レースの想定斤量は56キロと1キロ軽く、出来次第では逆転する可能性もあるだろう。
そして、ソリストサンダーに引けを取らない末脚を持っており、同レースに脚質は向いていると言える。フェブラリーSのもう一つのステップレースである東海Sでは、スワーヴアラミスが勝利し、この馬に夏2戦連続2着と敗退したオメガレインボーにとっては、リベンジとなる舞台に向け負けられない一戦となるだろう。
東京ダート1400mについて、スタートは下り坂で、また第3コーナー辺りも下り坂となっており、スピードが緩まることなく逃げ、先行馬にとっては序盤厳しいペースになりやすい。
さらに、東京の長い直線に急坂となれば、スタミナはさらに消費され、差し、追込み馬の活躍は目立ち、同レースも例外ではない。
血統面ではシニスターミニスター産駒の単複回収率、馬券内率共に高く、同レースの登録馬で該当するスリーグランドに注目したい。東京ダート1400mは2勝しており、武蔵野Sではソリストサンダーに敗北したが、その差0.4秒と同レースは適正距離となり、この差を詰める可能性はある。
今年もフェブラリーSの主役になれる競走馬が出てくるか、楽しみな一戦だ。
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