東京競馬場で開催される長距離ハンデ芝重賞レース。同レースは、天皇賞(春)に向けスタミナ自慢が集うレースだが、長距離馬を多く輩出するハーツクライ産駒の活躍が目立ち過去10年間で4勝と多く勝ち星を挙げているが、この内3勝はフェイムゲームと同レースとの好相性は有名であった。
ただ、他にもギュスターヴクライやカフジプリンス、そして昨年のポンテザールと他ハーツクライ産駒も馬券内に入っており、決してフェイムゲームだけを数えて活躍していると判断しているわけではない。
また、ハーツクライ産駒は総じてスタミナ自慢だけでなく、東京芝コース向けの速い上がりを使えることも同レースと相性が良い一つの要因であろう。そんな長距離戦と言えばハーツクライ産駒の風潮を壊さんと子の勝利を願う種牡馬がいる。
それはゴールドシップである。ゴールドシップの特徴と言えば無尽蔵のスタミナであったが、それは子にも脈々と継がれている。
今年同レースに登録しているゴールドシップ産駒であるヴェローチェオロには多くの注目が集まっている。
強い4歳世代である同馬、東京芝は勝利こそないものの、ゆりかもめ賞では0.3秒差4着、百日草特別ではエフフォーリア相手に0.4秒差3着と決して苦手ではなく、また距離が延びれば血が騒ぎだすだろう。
また、同レース過去10年間で1人気が6勝2着2回と非常に安定しているだけに人気が想定される同馬にとっては追い風となるだろう。そんなスタミナ勝負に自信を持つライバルとなりそうな競走馬は、レクセランスである。前走同レースと相性の良い万葉Sで2着となり、スタミナ面での不安はなく、むしろ前々走のアルゼンチン共和国杯でJC2着のオーソリティの0.5秒差4着と東京芝コースの適正の高さが目を引く点であろう。
昨年の春から徐々に成長している同馬にとっては、春のGⅠ戦線へ参戦するために賞金を加算させたいところだ。
東京芝3400mについて、同レースのみ施行されるコースで、長距離レースらしく序盤ペースは緩く、徐々に加速していくパターンが多い。
また、東京芝コースなので当然のこと長い直線を走りきる持続力のある末脚が求められる。同レース過去10年で上り1,2位が合計で9回優勝しており、このファクターは勝利条件として必須と言えるだろう。
ここで注目したいのはヴェローチェオロと同じく強い4歳世代のテイオーロイヤルである。まだ、3勝クラスをクリアしたばかりだが、3連勝と勢いがある点、そして万葉Sを勝利したマカオンドールに兵庫特別で勝利していることからポテンシャルは言うことないだろう。また、兵庫特別は毎年先日京都記念を勝利したアフリカンゴールドの様な良い競走馬を輩出しているだけに期待は大きい。
今年は春の盾を目指せる競走馬が誕生するかどうか、非常に楽しみだ。
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