【東京新聞杯の穴馬】イルーシヴパンサーが波乱演出!

東京新聞杯 今週の競馬予想

東京競馬場で開催される重賞芝レース。同レースでは過去10年間で、2019年優勝馬インディチャンプ、2018年優勝馬リスグラシューなど後にGⅠを複数制した一流馬が誕生している。

また、同レースの特徴としては、過去10年間で1人気が1勝3着2回と奮わないこともあるが、6から8枠の外よりの枠が0勝と気になるデータがある。毎年東京開幕週に近い日程で開催されているため、当然のこと馬場は荒れていないケースが多く、内を走れる可能性の高い内枠は有利になることは分かるが、ここまで顕著に表れるとは驚きである。

また、過去10年間で勝ち馬は6歳以下しか出ておらず、高齢馬にとっては分が悪いレースとなっている。そして、今年も登録馬には若い有力馬が揃っている。

1人気が想定されるのは、桜花賞3着、秋華賞2着の昨年クラシックの中心でもあったファインルージュである。秋華賞で魅せた上り最速の豪脚は古馬牡馬混合戦でも通用しそうなイメージはあるが、秋華賞に出走した優勝馬アカイトリノムスメ、3着馬アンドヴァラナウトなど次走凡走しているため、ダメージが気になるところである。

調教、当日の馬体などには要注意した方が良いだろう。また、同馬久しぶりのマイル戦になり、ややスピード不足が気になるところだが、同レースではリスグラシューの他に過去10年間でプリモシーン、スマートレイアー、ホエールキャプチャなどの牝馬が優勝しているだけに実績ある牝馬は無視できないだろう。

そして、そんな強力な牝馬と対する有力馬はこちらも若い競走馬ホウオウアマゾンである。ファインルージュとは異なり、新馬戦時からずっとマイル路線を歩んできたので経験、信頼度で言えば上か。

前々走マイルCSでマイル女王であったグランアレグリア相手に堂々と渡り合い見事3歳時に5着に輝いた。スピードも武器だが、先行してからの粘り強さが最大の武器かと考えられる。同レースでは前を主張する競走馬の登録が少ないだけに持ち味が存分に活かせそうだ。

東京芝1600mについて、スタートしてから緩い下り坂になるため、ある程度ペースは流れ、第3コーナーも緩い下り坂になっているためスピードは落ちず、そのままの勢いでスタンド前長い直線に入ることからスピードだけではなく、距離以上のスタミナも求められるコースである。血統面では、ハーツクライ産駒の馬券内率が高く、ここではイルーシヴパンサーに注目したい。

ホウオウアマゾンと同じく強い牡馬4歳世代で、皐月賞はコース適正なく惨敗したが、以降東京芝3戦3勝と飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍である。末脚については3戦連続上り最速と申し分なく、2走前同コースでリフレイムを差し切った脚は重賞でも間違いなく通用するだろう。

今年は強い4歳世代から有力馬が多く登録しているだけに、見逃してはならない。

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