阪神競馬場で開催される芝重賞レース。短距離、マイル路線の女王グランアレグリアが引退し、新たな若い短距離界のスターであるピクシーナイトが骨折と短距離界は激動の時期を迎えている。
そんな中、毎年強豪が集まる同レースは、2019年にはグランアレグリアが優勝し、2018年には2着ミスターメロディが翌年高松宮記念を制するなど短距離界の逸材が集結するレースである。ここから、グランアレグリア、ピクシーナイトに代わる新たなスターが誕生してもおかしくはない。
同レースの特徴はとにかく荒れる傾向にあるということである。2019年には3着に10人気のメイショウジョウブが入り、そして2018年には1着に11人気ダイアナヘイロー、3着に12人気スターオブペルシャが入る波乱の結果となった。
的中データラボの見解
ダイアナヘイローは同レースに出走する前の実績として、阪神芝で3勝しており、内1勝は重賞レースであった。そして、スターオブペルシャは阪神芝1回しか出走していなかったが、その1回を勝利しており、ポテンシャルは高かったと言えよう。
終わってみれば、何とでも言えることだが、要は阪神芝適正がある競走馬は、例え人気がなかろうが、チェックをしなければならないということだ。まずは、人気が集まりそうな競走馬の阪神芝適正をチェックしていきたい。
前走マイルCSで4人気と人気を背負いながら13着と大敗したグレナディアガーズである。前走マイルCS組の成績は良く、2013年、2012年には前走マイルCS組が1から3着を独占している。また、着順も問題なく大敗から巻き返した競争馬も多く存在する。
同馬阪神芝はGⅠ朝日杯FS含め2勝しており、適正に問題はなさそうだ。距離もタフさを求められる阪神芝1600mよりもスピード重視の阪神芝1400mの方が適正は高いだろう。
次にNHKマイルカップ2着、前走重賞初勝利となったソングライン。こちらの課題は明らかで、阪神芝に適正があるかである。桜花賞で大敗しているからと言ってスパッと切るのは早計で、桜花賞ではかなり不利があっただけに、判断しづらい部分だ。しかも、この1回しか右回りは出走していなく、非常に謎めいた部分はある。
ただし、キズナ産駒の阪神芝1400mの成績は悪くないだけに、杞憂に終わる可能性はありそうだ。
的中データラボの推奨馬
阪神芝1400mについて、内回りコースを使用しているためカーブが急となり、スタンド前直線に入る際外に膨らんでしまう分、ロスが少ない内を走った競走馬が有利なコースとなっている。
また、ペースはハイペースになることも多いが、スタンド前直線が短いこともあり、先行馬がそのまま押し切ることも多い。そして、そんな先行押し切りをモットーにするホウオウアマゾンに今回は注目したい。
しぶとい粘り腰が持ち味である同馬は、マイルCSでも掲示板に入り、マイル路線トップクラスの能力があることを証明した。まだ3歳馬で伸びしろがあり、展開によっては、前々走敗北したダノンファンタジーを逆転する可能性は十分ある。
今年は荒れるか、そしてニュースターが誕生するか例年以上に見物である。
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