東京競馬場で開催される芝マイルGⅠレース。同レースは春のマイル王を決めるレースですが、牝馬も勝つ可能性が高いレースで、昨年、一昨年と牝馬ソングラインが連覇を果たしました。
理由としては、スタミナよりも瞬発力が求められるレースで、一般的に牝馬は馬格が小さく、気性的にもトップスピードに持ってきやすい競走馬が多いこともあり、能力があれば十分牡馬に対抗できるフィールドなのです。
また、今年は海外GⅠ4連勝中のロマンチックウォリア―が参戦予定とかなり注目を集めています。マイルでの好走歴は少なく、ここでの挑戦は若干疑問が残りますが、履き違えてはいけないのは、例えばシャティン競馬場で、現役の一流日本馬たちが同馬に挑んだ場合、プログノーシス同様に同馬に勝利することはかなりハードルが高く、桁違いの能力を保持していることは間違いないです。
話を戻しましてどちらかと言えば、同馬は日本の高速馬場よりも時計が掛かるレースの方が良い印象で、マイル戦ともなれば尚厳しい状況になる可能性が高いです。週末雨が降ることも考えると再考しないといけないですが、現時点ではあまり人気するようでしたら避けたい競走馬です。
そして、海外馬に注目が集まるのはロマンチックウォリア―が強いという理由だけでなく、マイルで絶対的な日本馬が不在という理由もあるでしょう。今回大将格とされるソウルラッシュですが、同馬に関しては東京芝にやや不安があり、富士Sで2着はあるものの、同レース一昨年13着、昨年9着と他コースでの好走歴を鑑みると物足りない成績です。
ただし、前走セリフォスを圧倒する走りを見ると、まだまだ伸びしろはありそうで、昨年よりも上昇することは間違いないでしょう。そして、同馬は馬場が渋っても強力で、馬場が渋った場合、ロマンチックウォリア―との対戦が非常に楽しみになります。
むしろ危険なのは、ライバルとされるセリフォスかもしれません。東京芝での実績はソウルラッシュよりは優れるものの、前走海外帰り初戦ながらも、2着と流石GⅠ馬と評価したいところですが、やや勢いがなくなってきた印象で早熟傾向のダイワメジャー産駒ともあり、上昇の余地があるかと問われれば、厳しいかもしれません。2歳時から活躍している競走馬なだけに、良い意味で裏切ってほしいものです。
さて、東京芝1600mについてです。瞬発力は言うまでもなく必要ですが、外枠の方が成績良く、外からのコーナーでの曲がりやすさ、そして直線で詰まる可能性が低くなることからも有利と言えます。
今回注目したい競走馬は、2016年優勝馬ロゴタイプの様な逃げを期待したいドーブネです。持ちタイムこそ物足りないものの、同レースでは逃げを主張する競走馬がおらず、同馬にとって良い展開が望めそうです。
スタミナも要求されるコースですが、2000mでの好走実績もあり、逃げ粘ることを期待したいところです。後は、同馬はあまり渋った馬場が得意ではなく、雨が降らないことを祈るばかりです。
今年は海外から有力馬が参戦ともあり、混戦となりそうです。
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