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東京競馬場で開催される３歳限定GⅠレース。同レースは、世代最強を決定する３歳クラシック２戦目となるレースです。先日開催された３歳牝馬クラシックオークスでは、リバティアイランドが６馬身差の圧勝劇を魅せ、歴史に名を残す名牝の誕生を予感させるレースとなりました。
また、注目すべきは父親ドゥラメンテで、リバティアイランドの他に菊花賞、天皇賞（春）等を制したタイトルホルダー、NHKマイルCを制したシャンパンカラーと産駒は芝で圧倒的な成績を誇っており、現在種牡馬リーディング２位に位置をつけています。早世が悔やまれるドゥラメンテですが、後世にしっかりと血は受け継がれるでしょう。
そして、近年メキメキと勢力をのばしている種牡馬がもう１頭います。それは、キタサンブラック産駒です。GⅠ７勝馬の子供はその類まれなる才能をしっかりと受け継いでおり、イクイノックスを筆頭に重賞馬を多数輩出させています。
昨年イクイノックスが取り逃した栄冠を、同じ血を持つ競走馬たちが狙っており、その大本命は皐月賞をチグハグな競馬をしつつも、才能で圧倒したソールオリエンスです。中山が得意とは言えず、手前の替え方に難があるためコーナーを上手く曲がれない節があり、皐月賞はあの走りでよく勝てたな、が正直な印象でした。
器用さを求められる中山よりも、能力が発揮しやすい東京の方が向いていると考えられ上昇は見込めるはずです。学ぶべき点が多いことは、それだけ成長の伸び代がある証拠ですが、同レース出走時にはどの様に成長しているのか、期待しかありません。
また、距離延長も歓迎材料で前走１頭だけ楽々坂を駆け上がったタフさは、2400ｍ戦でも十分通用するでしょう。エフフォーリアでダービー制覇を逃した、同レース騎乗予定である横山武騎手のダービー初勝利が見られる可能性は高いでしょう。
そして、もう１頭ダービー有力候補キタサンブラック産駒のスキルヴィングについてです。同馬については、前走青葉賞優勝からの参戦となりますが、東京適性に関しては言うことなく、その末脚は確実なものがあります。
ただし、前走青葉賞組からダービーの優勝馬はなく、１着まで考えるとやや不安を感じる部分はあります。プラス材料とすれば、ルメール騎手騎乗予定と、東京2400ｍで無類の強さを誇る百選錬磨のリードは心強いです。
さて、東京2400ｍについてです。周知のことですが、長い直線での末脚が最重要ファクターで、同レースでも前走最速の上りを披露した競走馬の活躍が目立ちます。また、同レースは内枠の成績が良く、ロスなく立ち回ることが求められるレースとなっています。
注目したいのは、ハーツコンチェルトで、前走青葉賞では、スキルヴィングと同じ末脚を披露し、肉薄の２着でした。差はオッズ程なく、コース取り一つで逆転まで可能でしょう。昨年の覇者ドウデュースと同じ父親ハーツクライの同馬は、距離適性はもちろん、成長の余地は十分あるでしょう。
競走馬にとっては、一生に一度の選ばれた者だけが立てる大舞台、見忘れは厳禁です。
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