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今週は牡馬クラシック最終戦の菊花賞(G1、京都芝3000m)が行われます。今年は皐月賞馬が不在で、ダービー馬ダノンデサイルが注目を集めるのは間違いないでしょう。
ファンの皆さんもご承知のとおり、近年は前哨戦を使わずにG1へ直行するケースが続出。先週の秋華賞も1着チェルヴィニア、3着ステレンボッシュとも前走オークスから休み明けでの好走でした。
しかし、舞台が3000mの長丁場となる菊花賞では話が少々違ってきます。それは過去10年の前走レース別成績を振り返っても明らかです。
▼菊花賞の前走レース別成績
神戸新聞杯 [5-4-4-52]
セントライト記念[3-3-2-39]
ラジオNIKKEI賞 [1-0-0-1]
日本海S(3勝) [1-0-0-1]
日本ダービー [0-1-0-1]
※過去10年
好走馬の大半が神戸新聞杯、セントライト記念の東西トライアル重賞に集中。対照的に牝馬路線では当たり前になったG1直行は数えるほどしか例がなく、昨年2着タスティエーラしか馬券に絡んでいません。
総じて長距離を得意とする馬はレースに使われて状態を上げてくる叩き良化タイプが多く、菊花賞だけでなく天皇賞・春でもいまだに前哨戦を使うローテが主流となっています。
いわば昨年のタスティエーラは長距離戦の常識を覆す好走例であり、今年のダノンデサイルは新しいトレンドに続くことができるか要注目です。
またトライアル組では近年セントライト記念出走馬の活躍が目立ちます。直近5年だと神戸新聞杯の5頭を上回る6頭の好走馬を輩出。昨年も皐月賞馬ソールオリエンスがセントライト記念をステップレースに選び、菊花賞でも3着に入りました。
今年のセントライト記念はルメール騎手に導かれたアーバンシックが勝利。2着にコスモキュランダと春のクラシック上位組のワンツー決着となっており、従来の傾向を重視して予想を組み立てるのであれば有力候補となりそうです。
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