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小倉競馬場で開催されるダート重賞レース。京都競馬場改修工事のため、開催日割から昨年に続き、小倉開催となる。厄介な点は開催場所の変更だけでなく、距離も従来の1400ｍから1700ｍの開催となり、過去データがあまり参考にならないのである。
それでも、面白いデータは存在し、その一つ赤枠が過去10年で馬券に入らなかったのは２回だけで、４勝２着２回3着２回と昨年小倉開催時も赤枠に入ったトップウイナーが14人気で２着と３連単200万近い馬券が誕生した。トップウイナーは前走芝にチャレンジして、大敗し、ダート戻りで一変したが、今年もダート変わりで野心を抱く競走馬が登録している。
まずは、ダート変わりで覚醒の兆候あるラーゴム。３歳時にきさらぎ賞を制し、その後の活躍が見込まれたが、鳴かず飛ばずで、ダートに新たな活路を見出そうと２走前にダート初挑戦。
初戦は全く良い所無しで終わったものの、学習能力が高いのか、次走では持ち前の先行力を発揮し、見事勝利と、海外重賞馬の母親シュガーショック、半兄を考えれば想定内であるが今後の見通しがついた一戦だったであろう。
後は、ムラがある競走馬なので、当日のパドックでの見極めになりそうだ。また、同レース過去10年間で４歳馬が５勝あげている点も同馬にとってはプラスに捉えられる。
次に、こちらは約２年ぶりのダート戦となるユニコーンライオン。昨年の宝塚記念２着馬が何故ここに！？と感じる人は多いだろう。大方の予想通り、復帰戦となる今回は試走という部分が強いかもしれない。
既にダートは２戦しているが、その2走とも凡走と、やや不安は残る。ただし、同馬が本格化したのは宝塚記念の前走鳴尾記念くらいでこのポテンシャルを発揮すれば、問題ないだろう。
陣営としては、今後脚の状態を考慮してレースを選択したい意味でも、中途半端な気持ちで臨む話ではない。復帰戦として、不安材料は多いかもしれないが、ＧⅠ２着馬の底力を見せてほしいものだ。
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さて、小倉ダート1700ｍについて、逃げ、先行有利と明らかな数字が出ていることもあり、皆前へいきたがるため、前半は厳しいペースになりやすい。しかし、ペースが速かろうが逃げ、先行有利に変わりなく昨年同レースも１から３着を逃げ、先行馬が独占している。
血統面では、オルフェーヴル産駒が強く、単複回収率、馬券内率が共に高い。先に挙げたラーゴム以外にも、同産駒からアルドーレが登録している。実は前走馬券外になるまで８走連続掲示板内と非常に安定している競走馬なのである。
小倉ダートも１戦のみだが、それも勝利しており、ここでも十分信頼できるだろう。後は、先行出来るか否かだが、メンバー構成を見る限り中団にはつけそうなメンバーだ。半姉には地方重賞を複数制したアンジュデジールがおり、是非重賞を制覇してほしいものだ。
今年幸運の熱い枠、赤枠に入るのはどの競走馬か、枠順も楽しみである。
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