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中山競馬場で開催される３歳限定芝重賞レース。皐月賞トライアルレースである同レースは、近年クラシック好走馬を多く輩出しており、昨年の優勝馬タスティエーラはダービーを制し、2022年１着アスクビクターモアは菊花賞、2着ドウデュースはダービーを制し、2021年1着タイトルホルダーは菊花賞、2着シュネルマイスターはNHKマイルCを制しました。
これだけ並べただけでも、恐ろしくレベルが高いレースが想像でき、今年もその歴史に恥じぬメンバーが集結しております。まずは、前走ホープフルS２着のシンエンペラー、シンエンペラーを語る上で外せないのが、前々走京都２歳Sで絶望的な位置から徐々にギアを上げて勝利したレースは、気性に難があるものの、ポテンシャルに脱帽しました。
また、３，４着馬が次走勝利していることを考えるとレベルが高かったレースと言えるでしょう。そして、兄弟皆優秀で、GⅠを制した競走馬も複数おり、全兄のソットサスは凱旋門賞を制しており、３歳クラシック戦上手く運べれば、近い将来チャレンジしてほしいものです。
話を戻しまして、同馬について兄弟を考えますと瞬発力よりはパワー型、ダービーよりは皐月賞で本命を打ちたいところで、同レースでも状態が悪くなければ難なく好走するでしょう。そして、同レースは前走ホープフルS組と相性が良いことから、気性以外は全く問題ないと言えます。
そんな死角の少ないシンエンペラーのライバルとなりそうな競走馬は、葉牡丹賞を危なげなく勝利したトロヴァトーレでしょう。馬場状態は違いますが、中山芝2000ｍのタイムはシンエンペラーと差はないのですが、葉牡丹賞を好走した競走馬で出世馬は少なく、過去10年で同馬の父親レイデオロくらいでしょうか。
同レースの好走馬が３歳クラシックの好走率が高いことを考えると、ここではあまり期待ができないかもしれません。また、同レースでは最終的に出走頭数２桁未満になるかもしれませんが、少頭数でのレースが続いていることから頭数が増えたときにどうなるか気になるところです。
さて、中山芝2000ｍについてです。スタート後とゴール前に急坂があり、パワーが求められ、さらに小回りコースなため先行勢が有利なコースとなっています。血統面では、モーリス産駒の馬券内率、単複回収率が高く、ここではダノンエアズロックが該当します。
アイビーSではホープフルSの覇者レガレイラに勝利した競走馬ですが、あのレースは頭数、展開からそこまで評価を高めて良いものではないです。しかし、その先行力は本物で、今回ハナを主張する競走馬が不在のことから逃げても面白いです。また、マイラーの可能性もありますが、ドウデュース然り、この時期は適性云々よりも能力を重要視するべきで、人気を落とす様であれば、狙いたいところです。
今年もかなり好メンバーが揃っているだけに、３歳クラシック戦も楽しみになる一戦となりそうです。
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