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小倉競馬場で開催される短距離ハンデ芝重賞レース。同レースは、コース形状上前が止まらないコースでの施行となっており、逃げ、先行馬を狙うのがセオリーとなっています。昨年はタイムが異常に速かったこともあり、前が潰れた展開になりましたが、予想スタンスはセオリー通りで良いかと考えられます。
ただし、過去10年で1人気が0勝と勝てなく、８人気以下が計５勝と夏競馬らしく荒れる傾向があります。中でも前走アイビスSD組の注意が必要で、アイビスSDで馬券内に入れなかったが、同レースでは人気薄ながら馬券に入ることがあります。
快速馬の中でも直線が強い競走馬もいれば、コーナーがあった方が強い競走馬もいるということです。さて、今年はどんな快速馬たちが集結したか見ていきましょう。
まず、一昨年に九州産馬ヨカヨカが３歳時に同レースを制した様に、３歳で栄冠を目指すモズメイメイに注目が集まるでしょう。前走は初の1200ｍでしたが、重賞でもなんのその、逃げて勝利と短距離界のニューヒロインの誕生を予感させる一戦でした。
不安材料で言えば逃げられなかった場合ですが、その可能性は十分あり、同型の快速馬ジャスパークローネが登録していることから苦戦は必至でしょう。また、斤量も問題で、ヨカヨカが制した時は斤量51キロとその差は３キロと、かなり見込まれています。
ただし、祖母が海外GⅠ馬ともあり、ポテンシャルはあり、前走で同世代の有力馬ルガル、ビッグシーザーを降した力は伊達じゃないでしょう。また、リアルインパクト産駒は1200ｍの距離で勝ち星を稼いでいることもあり、同馬の本質はこの距離だと思いますので、期待値は高いです。
そして、そんな新世代の対抗馬一番手は未だ重賞未勝利ながら、シラユキ一族として注目度が高いママコチャです。前走マイルから距離短縮で見事OP勝利と、距離短縮が上手くいき、1200ｍ初挑戦ながらも問題点は少なそうです。
また、中山、阪神といったパワーが必要な芝よりも、軽い芝の方が現在のところ能力を発揮できることから、小倉は向いていると考えても良さそうです。全姉のソダシと比較してしまうと、どうしても見劣りしてしまいますが、一時は連勝していた時期もあり、ここを機に飛躍してほしいものです。
さて、小倉芝1200ｍについてです。スタート後下り坂ともあり、スピードがつき、前半ハイペースになることが殆どですが、それを感じさせないほど、先行勢が有利なコースとなっています。
上り坂がなく、スタンド前直線も短いことが理由として挙げられますが、同レースについても同様です。血統面では、ロードカナロア産駒の馬券内率、単複回収率が高く、ここではサンキューユウガに注目したいです。
ダートから芝に戻して２戦目の前走は見事に先行力を活かした競馬が出来、ジャスパークローネに引けを取らないレースを披露してくれました。同レースではジャスパークローネに対して斤量差が更に優位となり、上位に食い込める余地は十分あるかと考えられます。
今年は人気が割れそうで配当もつく可能性が高く、穴党にとっては楽しみなレースとなりそうです。
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