中京競馬場で開催されるダート重賞レース。同レースは帝王賞に向け、有力馬が集結するレースで過去には2020年優勝馬オメガパフューム、2019年優勝馬チュウワウィザードなどダート名馬が揃っており、ここから飛躍していった競走馬も多い。
特にオメガパフュームについては、今年引退撤回後に臨んだアンタレスSで、グロリアムンディなど新鋭たち相手に斤量59キロを背負い休み明けでの完勝と一体いつになったら、衰えるのか不思議なほど着差以上に圧倒的な勝利を魅せた。
そして、ここにも同じような条件で出走を予定している昨年度のJRA最優秀ダートホースが登場する。それは、テーオーケインズである。前走サウジカップでは、初の海外戦、世界の猛者相手に凡走してしまったが、国内ではそうはいかない。
連覇を狙う帝王賞が目標だとしても、先日のオメガパフュームのレースを見せられては中途半端な結果はいらないだろう。チャンピオンズカップを優勝している様に中京ダートの適正能力は高く、後は本当に仕上りのみの問題であろう。
他の登録馬には悪いが、今回相手にも恵まれている感はあり、ここで優勝の二文字以外の戦績であれば帝王賞連覇も暗雲が立ち込める。
ただし、競馬はそんなに甘いものでもない。隙を突こうと狙う昨年同レース優勝馬オーヴェルニュが登録している。昨年のオーヴェルニュのレースは圧巻であった。58キロという重斤量を背負いながらも、逃げるアメリカンシードを捉え、結果6馬身差をつけての勝利。同馬中京ダート戦を得意としており、この他にも東海Sを勝利したりなど無視出来ない存在なのである。
また、登録メンバーを見る限り、逃げを主張する競走馬の登録はなく、先行勢が楽出来そうなレース展開になる可能性が高く、展開によっては昨年の再現すらあるだろう。斤量が昨年より軽くなる想定で、現日本ダート最強馬にどこまで通用するか見物である。
中京ダート1900mについて、距離、坂を2回こなさなければならないことから当然のことながらスタミナは必要となる。昨年の同レースも中京での開催となったが、先行押し切りタイプが強く、ここも同様のタイプを中心に据えたいところだ。
そこで、出走を予定しているサンライズホープに注目したい。同コースでは、重賞シリウスSを制しており、距離は長いほど輝くタイプで、前走フェブラリーSは明らかに適正外であった。
母親オーパスクイーン、半姉のオーパスメーカーもダートの長い距離を得意としていただけに疑いようはない。また、前述の通り、先行勢が楽出来そうなメンバー構成ということもあり重賞2勝目のチャンスは十分あるだろう。
現国内ダート最強馬の今年初戦ともあり、その動向を見逃してはならない。
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