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阪神競馬場で開催される２歳牝馬限定GⅠレース。
同レースは、２歳戦ながら３歳クラシック桜花賞と同じコースで施行されるレースともあり、今後の展望を占う意味でも重要な一戦となっています。
過去10年では2020年優勝した白き女王ソダシ、2017年優勝したGⅠ４勝馬ラッキーライラックなどここを好走した名牝を挙げればキリがないです。
そして、今年は過去稀に見る多くの逸材が登録をしています。
今年登録している競走馬の多くは、牡馬混合戦で勝ち星をあげており、特に注目を集めているのは、前走アルテミスS組です。
過去10年で前走アルテミスS組が４勝している実績もさることながら、今年のアルテミスS組はレベルが高く、１着馬ラヴェル、２着馬リバティアイランドどちらかが勝利する可能性は高いです。
この２頭の優劣はつけ難く、強いて不安点をあげるのであれば、阪神JFは馬格がある競走馬の成績が良く、前走460キロ以上の好走率が高いことです。
ラヴェルは前走452キロともあり、このデータ上では不利に見えますが、阪神芝外回りコース向きの極上の瞬発力を持っている競走馬で杞憂に終わる可能性は高いです。
ただし、ラヴェルの半姉ナミュールが同レースと桜花賞１人気で馬券外になっていることは少し気がかりです。
また、同じキタサンブラック産駒のイクイノックスが天皇賞（秋）を制しましたが、牝馬はまだ活躍馬が少ないことも懸念材料として考えられます。
そして、アルテミスS１、２着馬の優劣がつけ難いと書いた理由が、2着リバティアイランドは、前走やや追い出しにロスがあったことが敗因に繋がったと考えられ、現状ラヴェルとの能力差はほぼないと言えるでしょう。
リバティアイランドは新馬戦で異常な末脚を出して勝利していますが、新潟コースで前半極端なスローペースだったことから評価に直結はしにくいですが、この時の２から４着馬が未勝利をクリアしていることを考えますと2着に３馬身つけているリバティアイランドはやはり別格でしょう。
後は、ややエンジンが掛かるのが遅く、不安点として差し損ねが生じることでしょうか。
さて、阪神芝1600ｍについてです。
何より必要とされている能力は、第４コーナーあたりの下り坂から外回りコースの長い直線を駆け抜ける、息の長い末脚です。
昨年のサークルオブライフの後方からのパワフルな末脚は見物でした。当然ですが、前走上り最速の競走馬の成績は同レースと相性良いです。
そんな、瞬発力が求められるレースですが、過去３走全て上り最速をマークしているドゥ―ラに注目したいです。
どちらかと言えばスパッと切れる脚というよりかはジワジワ伸びてくる末脚を持っており、その脚を活かし阪神の下り坂を利用したロングスパートを披露してほしいものです。
今年は間違いなく２歳牝馬のレベルは高く、クロノジェネシス、ラヴズオンリーユー、グランアレグリアの様な優秀な世代になれる可能性があり、その伝説の序章を見逃さない様にしましょう。
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