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中山競馬場で開催される３歳限定芝重賞レース。同レースは皐月賞のステップレースとして位置づけられているレースですが、近年は不作で過去10年皐月賞勝ち馬として輩出できたのは、エポカドーロくらいでしょうか。もう少し遡ればロゴタイプ等いますが、寂しい限りです。
ただ、キタサンブラックやステルヴィオと後のGⅠ馬を輩出しているレースからも、侮ってはいけません。さて、同レースの注目点としまして、前走重賞組の勝ち馬が少ない点です。
過去10年で３頭のみと、またその３頭は全て前走馬券内に入っており、重賞に参加しただけの競走馬では新興勢力には敵わないということでしょう。それでは、その新興勢力の中から有力馬がいるか、見ていきましょう。まず、前走ひいらぎ賞の勝ち馬シックスペンスです。
着差こそ0.2秒差とそこまで差はありませんが、馬力がある走りは中山向きで、前走２から４着馬のその後のレースぶりを見る限りは決してレベルが低いわけではなく、シックスペンスが同世代の中では、レベルが高いことが伺えます。
また、ひいらぎ賞勝ち馬と言えば、近年ではシュネルマイスター、少し前ではミッキーアイルとGⅠ馬を輩出しており、同馬は短距離か中距離か、まだ判断しかねますが、この時期は完成度がモノをいう時なので、距離の問題は少ないと考えられます。
話は少し反れますが父キズナは2021年から種牡馬リーディングで昨年まで４位が続き、もうワンパンチ足りない状況が続いております。牝馬はソングライン、アカイイト等おりますが、後継の牡馬がいない状況です。
シックスベンスには、ここを皮切りに是非クラシックで活躍し、代表産駒になってほしいものです。また、まだ今年重賞未勝利のルメール騎手が騎乗予定ですが、重賞以外はコンスタントに勝利を重ねていることから時間の問題でしょう。
次にライバルとなりそうな競走馬ですが、前走きさらぎ賞２着のウォーターリヒトでしょうか。前走きさらぎ賞組はそこまでデータが多くないのですが、あまり馬体が大きくないことから中山特有の力の要るコースをこなせるかどうか若干疑問は出てきます。
また、前走京都を走っている競走馬の成績があまりよろしくないことから、あまりに人気する様でしたら切りたいところです。
さて、中山芝1800ｍについてです。スタートから坂があり、コーナーまでの距離も短いことからそこまで序盤は速くならず、先行馬が有利な展開になりやすいです。血統面では芝1800ｍ以下で安定した成績を残すイスラボニータ産駒のルカランフィーストに注目したいです。
フジキセキ産駒であるイスラボニータの子供は早くから活躍する競走馬も多く、今年も芝1800ｍ以下で６勝を挙げています。母親ゴージャスランチも若い頃から活躍していたこと、そして前走後ろからになりましたが、新馬戦では先行策をとり、スタートさえ決まれば、前走馬場の悪い中激走した様に中山で好走をしてくれるでしょう。
今年は皐月賞を目標に中山適性が高そうな競争馬が集結しました。クラシック一戦目を狙える競走馬が誕生しそうです。
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