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新潟競馬場で開催される２歳限定重賞レース。同レースは、2013年優勝したハープスターが桜花賞を制し、2着のイスラボニータは皐月賞を制するなど、夏の２歳重賞レースにして、３歳クラシック戦線で活躍する競走馬を多く輩出しています。
昨年の優勝馬セリフォスも現在堂々とマイル戦線で古馬と戦っており、注目度は高いレースです。
また、同レース最大の特徴としまして、とにかく人気馬が強いです。過去10年間で１から３人気が計10勝と圧倒しており、予想の判断材料となる過去出走レースが少ない割には波乱が少ないレースとなっています。
理由の一つとして、前走２着馬を突き放し、勝利した競走馬が強く、インパクトが強い勝ち方をした競走馬の成績がそのまま反映されていることが考えられます。
そして、新潟コースらしく速い上がりが求められ、過去10年間で上り最速を繰り出した競走馬が計７勝しています。
今年はインパクトある勝ち方をした競走馬がいるかどうか、見ていきましょう。まずは、前走東京芝で上り最速を駆使し、勝利したロードディフィート。
新馬戦では、ハナ差でクラックオブドーンに敗れたものの、この時の４着馬も次走未勝利戦クリアと、レベルも高かった様に考えられます。
父デクラレーションオブウォーは日本に馴染みがないかもしれませんが、導入されたばかりで今年既に２歳馬が芝で4勝と勢いを見せています。
さらに切れ味鋭い産駒が多く、先日勝利した同産駒のクインズエルサは上がり最速で勝利と、今後同産駒は短距離からマイルで注目したい逸材が多いです。
話を戻しまして、ロードディフィートに関しても今後短距離からマイルでの活躍が見込まれ、距離適性は十分あるでしょう。
また、ライバルとなりそうな競走馬としてアイリグリーンがいますが、同レースは前走からの距離短縮組の成績はあまり良くなく、不安点はあります。
ただし、新馬戦では逸材ファントムシーフ相手に掲示板と立派な成績を残しているだけにここでは抜けている存在でしょう。姉には２歳時から活躍していたディアンドルがおり、アイスグリーンに関しても早い時期からの活躍が見込めます。
さて、新潟1600ｍについてです。スタートしてからの直線が長く、またスタンド前のゴールまでの直線も長いことから特に器用さは求められず、純粋な競走馬の能力が物を言うコースとなっています。
繰り返しになりますが、特に瞬発力は必須で、これがない競走馬にとっては厳しいコースとなるでしょう。
ここでロードディフィートの他にもう1頭デクラレーションオブウォー産駒で気になる競走馬がいます。それは、タマモブラックタイで新馬戦ではネイキッドを破り、3着馬は次走未勝利戦をクリアしていることからレースの質は高かったと考えられます。
距離延長になりますが、今年のメンバーレベルはそこまで高くないだけに、一発あってもおかしくないかと期待しています。
今年は見慣れない種牡馬が多いだけに、種牡馬勢力図の今後を占う意味でも楽しみな一戦です。
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